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道端の吸血鬼 アメリカネナシカズラ [身近な野草]

吸血鬼なんて言うと物騒な感じもしますが
実際に吸血鬼的な植物があります。

いわゆる寄生植物で他の植物の茎に寄生根を差し込んで
そこから養分を吸って成長します。

しかも空き地や道端などに見られる身近な植物。

それがアメリカネナシカズラ。

根なしという名は最初発芽する時はもちろん根がある訳ですが
一旦誰かの茎に寄生根を差し込むと最初発芽する時に伸ばしていた根は
枯らしてしまうから。
まさに吸血鬼なんですね。

それでも他の植物から養分を奪うためには
その植物が死んでしまったら自らも生きていけなくなるので
調整しながら養分を頂くというしたたか者です。

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行き場がなくなると
こんな風に食指を伸ばすように次の場所を探します。
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これから成長しようとする若いアメリカセンダングサが
絡まれて葉の色が変色しています。
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ほとんど覆いつくされたものもありました。
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厄介な植物ですがこのまま寄生を続けて
どこまでも繁殖していくかと思えば
決してそうではなくある程度繁殖すると広がらなくなるようです。

寄生する対象が無くならないようにとの
知恵かもしれませんね。


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田んぼのヒレタゴボウ [身近な野草]

鮮やかな黄色い花を咲かせるヒレタゴボウ。

いま田んぼの縁で花を咲かせ始めています。

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私が米作りを始める前は
8月中旬から咲き出すこのヒレタゴボウの花を見るのが
楽しみでしたが
今ではちょっと違った見え方になっています。

ヒレタゴボウは大抵どこの田んぼでも生える
いわゆる水田雑草の一つ。
ヒエほどではないにしても大きくて
そのままにしておけばかなり蔓延って
稲の成長にも影響を与えます。

田んぼの縁に咲くのを見るのは
除草した残りが生えているもの。
中には田んぼの真ん中で堂々と花を咲かせているところも
よく見かけます。

私の田んぼでもヒレタゴボウが一番多く
あちこちに生えているのが実情です。
除草剤を使わないで育てているので
完璧にヒレタゴボウを取るのはちょっと無理。

そんな訳で綺麗な花を咲かせる大好きな花には違いないのですが
田んぼに咲くヒレタゴボウの花を見ると
ついついお米の様子なども気になるようになりました。

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近々自分の田んぼに出向く予定なので
その時ヒレタゴボウの様子を確認してこようと思っています。


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サルスベリとタカサゴユリ [樹の花]

今日はいま我が家の庭に咲いている
サルスベリとタカサゴユリ。

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サルスベリは植えたものですが
タカサゴユリは勝手に生えてきたもの。
庭のあちこちに生えていてざっと20株くらいはあるようです。

どちらも夏の花。
なんの手入れもしていない庭なので
草ばかりが目立ちますが
花が咲くとその草の存在を忘れさせてくれます。


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レンンゲショウマの思い出 [ときめきの野草]

8月になると毎年のようにある山に出かけていました。

それはレンゲショウマに会いたかったから。

その山はそこそこ知られている山ですが
レンゲショウマの咲く時期に出かけても
ぱらぱらとしか人に合わずとても快適に花の散策ができる山でした。

しかもレンゲショウマは探さなくてもいくらでも咲いていて
比較的花期も長いので8月上旬から下旬までの間なら
いつ出かけても見られてお気に入りの山でした。
レンゲショウマだけでなく他の花も多彩でまさに花の山として
何度も訪れていました。

そんなお気に入りの山に出かけなくなって
もう10年以上が経ちます。
調べてみると最後に行ったのが2010年。
それ以後行かなくなった理由はもうお分かりですね。

花が無くなってしまったから。
レンゲショウマだけでなく他の花も。

原因はシカの食害。

写真を振り返ってみると
2006年はレンゲショウマをはじめ他の花も咲き乱れています。
そして2007年2008年は少し減少しているのが分かります。

2009年はお休みして2010年になると
あっとおどろく状況に変わっていました。

レンゲショウマがない!
他の花もない!
咲いているのはバイケイソウとマルバダケブキ。
鹿が食べない野草だけ残っているという状況。

かろうじて残っていたレンゲショウマを見つけて喜んだものの
よく見ると茎が食べられている。
その時の写真がこれ。
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下の茎が切られたようになっているのが分かりますよね。
これがこの山で撮った最後のレンゲショウマの写真になりました。

2006年には撮り放題に咲いていたのに。

2006年に撮った写真は私の名刺に使っています。
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ではその時撮影した写真を少し。
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本当に美しい花ですね。
森の妖精と呼びたいくらいです。

出かけなくなってから10年以上になりますが
今はどのようになっているのでしょう?

こんな風にかつてはお花畑だった場所が
丸裸にされたところをいくつも知っています。

仮に鹿柵などで保護をしたとしても
元通りになることはまずないですね。
残念ですがこれが現実。

保護活動も大切ですが鹿の駆除活動も必要。
こんなことになるのは生態系のバランスが崩れてしまったから。
その責任は他ならぬ人間。
鹿が悪いわけではないのです。

極端なことを言えば
人間の駆除が必要なのかも。

生産活動という名の破壊活動がいかん!



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地味な高山植物 [山の風景と花]

今日は地味な高山植物。

しかもカヤツリグサ科とイネ科ですから
高山植物としての認識を持っている人はほとんどいないかもしれませんね。

高山植物と言えば
コマクサ、クロユリ、チングルマ、ハクサンイチゲ、
ミヤマシオガマ、シコタンソウ等々
華やかで目立つ花をイメージしますが
そもそも高山植物の定義は
森林限界を超えた高山帯に生える植物を指します。

だからイネ科でも高山に生えるものは立派な高山植物なんですね。
命のレベルから言えばその価値に優劣はありません。

まあ見栄えからすればイネ科やカヤツリグサ科は
草扱いされますから注目されないのはしょうがないですけど。

私が最も風情を感じるイネ科の高山植物は
コメススキ。
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高山帯の砂礫地などに生えているので
背景に山を入れて眺めてみると
一層風情を感じられるのではないでしょうか。



イワスゲ(カヤツリグサ科)
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アシボソスゲ(カヤツリグサ科)
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他にも色々ありますが
よく分からないものも多くあって
なかなか紹介できないでいます。

まあ紹介してくれなくてもいいよという声もあるかもしれませんね。


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ミヤマキンポウゲ [山の風景と花]

亜高山~高山帯の湿り気の多い草地に生えるミヤマキンポウゲ。
馴染みの高山植物であっても
どうも主役になれないそんな花かもしれません。

光沢のある鮮やかな黄色は眩しいくらいに輝き
爽やかな印象も与えてくれるのに
トキメクことの少ない花の位置づけになっているような気がします。
でもこれは私の中での位置づけですからね。

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山に登ればほとんどどこの山でも出会っている花なのに
印象的な場面が少ない気がします。

登山道脇に黄色い帯になるように咲いていることも珍しくないし
山の斜面に群生していることもあります。
ハクサンイチゲと一緒にお花畑を形成していることも珍しくなく
とても美しい高山植物であることに間違いありません。

2年前の白馬岳で撮影した1枚
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古い写真を引っ張り出してきても
気に入った写真はほとんどありません。
特に接写はほとんどしていないようです。

それは出会いなのか私の気持ちなのか
ミヤマキンポウゲの何かなのか
いま一つよく分からないのです。

いつかミヤマキンポウゲのとっておきの写真を撮って
紹介したいものです。


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ミヤマゼンコ [山の風景と花]

セリ科の花の見分けは難しいと言われます。

どれも同じように見えてしまって
区別がつかない。
図鑑を見ても見分け方に触れた解説はほとんどなし。
しかもどれもほとんんど同じような解説と専門用語の羅列。
同じような花が多いのだから
どこがどう違ってここが見分ける時のポイントだよと
説明してほしいのにね。

セリ科は花より葉を見比べた方がいいというのも事実。
花より分かりやすいかも。
でもそれも具体的にここに特徴があると明確に説明してくれる
図鑑はほとんどありません。

なのでセリ科を極めるのは本当に難しいのです。

でも難しいと諦めているといつまでたってもセリ科が分からないまま
になっちゃいますね。

よく分からないから見てみぬふりをして
結局観察が疎かになっていつまでたっても分からないままということになります。

これは私が歩んできたルート。
分からないからと諦めている自分がいて
積極的に向き合わずにいました。

分かる花は愛着が湧いてきて
見つければカメラを向けてさらに親しくなれるのに
積極的に向き合わないセリ科はいつまでたっても
同じ距離を保ったままで親しくなれない。
当たり前のことですね。

でも最近はちょっと変わってきて
以前と比べるとかなり積極的になってきたようです。

すると違いなども見え始めてきます。
つまりどれだけ向き合うかですね。
双子のお母さんが自分の子供の見分けが出来ないなんてことはないわけで
関心がない他人はみんな同じ顔に見えてくるものですから。

前置きが長くなりました。

ミヤマゼンコ
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ミヤマゼンコの見分け方はと聞かれそうですが
誰でも分かる説明はできないのでやめときます。

自分の感覚で特徴を掴むことですね。
特徴を掴むためには他のセリ科もよく観察すること。
近道はないような気がします。


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ヒメクワガタ [山の風景と花]

高山植物と言うと
華やかで目立つ花をイメージしやすいが
小さくて目立たない花も多い。

ヒメクワガタの花の大きさは5~7㎜。
高山帯の礫地や草地に生え時々見かける程度。
ある程度まとまった株が生えていても大群生することもなく
花が小さいので花好きの人でなければ目に留めることもない。

同じ仲間のミヤマクワガタくらいになれば
それなりに目立つので注目されるが
ヒメクワガタは小ささゆえに注目度は低い。

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したがっていい写真はめったに撮れないが
山に登って撮影できた花の数が増えると
気分がいいものだ。

目立たない小さな花に魅力を感じるか感じないかは人それぞれ。
それでも命の尊さはどんな花も変わらない。


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秋めく花 ミヤマアキノキリンソウとコウメバチソウ [山の風景と花]

暑い日が続きます。

大好きなオリンピック観戦も終わって
夏の終わりの花でも見に行こうかと考えているところ。

お盆の頃は混雑も予想されるので
その後がいいかなと考えています。

さて今日の花は先日の乗鞍岳で見た秋めく花から
ミヤマアキノキリンソウとコウメバチソウ。

ミヤマアキノキリンソウ
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コウメバチソウ
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麓の山で見るアキノキリンソウやウメバチソウと比べると
どちらも小さくて高山植物らしさがあります。


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オンタデ [山の風景と花]

オンタデは高山帯の砂礫地や崩壊地などに生える
大型の多年草。
大きくて存在感のある高山植物だが人気の方はイマイチ。

まあ華やかさがある訳ではないのでしょうがないですね。

雌雄異株で雄株の方には雄花が咲き
雌株の方に雌花が咲く。
受粉するには雄株と雌株が必要だが
見る限りでは上手くバランスを取って生えているようだ。

そりゃそうでしょ。
厳しい環境の中で生き延びてきた植物ですからね。

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白っぽく咲いているのが雄株で紅くなっているのが雌株。

雄株
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受粉した雌株
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受粉した雌株の姿ははっとするほど美しく輝いていることがあります。
秋になると葉は黄葉するので
その頃の姿も魅力的。

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オンタデの母種はウラジロタデ。
オンタデとほとんどよく似ていますが
葉の裏が白い綿毛に覆われています。
一方オンタデは葉の裏は緑。

撮影した乗鞍岳ではオンタデのみが生えウラジロタデはありません。
私がよく登る白馬岳ではウラジロタデのみでオンタデはないようです。


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